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戦争の時代の犬や猫たち

戦時中、日本国内においてペットの犬や猫が、住宅街からその姿を消した期間があったというような記事を目にした時に、飼い主たちの行き場のない悲しみや寂しさを思いました。

なぜならば、ペットとして家庭で飼われていた犬や猫たちは、政府の指示の基に、お国に献犬、献猫され、おそらくは、僻地へ向かう兵士たちの防寒具などの毛皮や皮革として、生命を奪われたのではないかというような内容が記されていたからです。

ペットの死を分かっていながら、役場に犬や猫を連れ立った飼い主たちの苦しみや悲しみは、もしかしたら生涯を通じて癒される事のない傷として残されているのではないかと感じたからです。

戦後の日本では、平和な社会のもとにおいて、動物たちの皮を、革財布や革鞄、革靴などに製品化して販売されるはありますが、ペットたちを、戦争の道具として利用するような活動はありません。

戦争は、何もかもを奪い取ってしまい、悲しみや苦しみ憎しみといった感情を生み出すものなのだというような認識を、強く感じた記事でありました。

皆さんの、傍らでいつも安らかに過ごしているペットたちが、戦争の道具として連れ去られる日を想像してみて下さい。改めて戦争が生み出しているものについて考えてみました。